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ZONESTAR P802N オートレベリング有効化
- 2016/04/02(Sat) -
先日、Prusa i3タイプの3Dプリンターを組み立てた。オートレベリング対応ということでこの機種を選んだのだが、しばらくはオートレベリングは導入せず、標準のZ軸リミットスイッチを使ってプリントしていた。
オートレベリングがどういうものか、どうアップグレードするのか、付属ドキュメントを見てもよく分からないし、ネットに情報も無いしで後回しにしていた。
最初からオートレベリング仕様にしといてくれよ。と思っていたが、オートレベリングを使うとしてもベッドは水平な方がいいだろうし、通常版で使い始めて慣れてからアップグレードというこのメーカーのやり方もアリかもしれない。
最初から有効だと、組立後うまく動かず原因の切り分けが必要になった時、容疑者が増えてしまうし。

ベッドの水平は一度調整すればそうそう勝手にズレることはないと思っていたのだが、造形終了後、剥がして次の造形を始めるとベッドを引っ掻いたり、実際には結構な頻度でベッドの水平調整が必要、というか、造形ごとに確認しないと怖かった。
Zエンドストップのリミットスイッチが少し斜めに付いているので押し方が不安定なのか、造形物を剥がすときに力を入れてガチャガチャやるので、バネで支えているベッドの具合が変わるのか?
原因はちょっと分からないが、そろそろ重い腰を上げてオートレベリングを導入してみよう。


何をしてくれる機能?

”3Dプリンタ オートレベリング”で検索してみると、機種によって仕組みとかやってくれることが色々な種類があるようだ。
傾きを検出してラフトの厚さを自動調整するとか、傾きの数値を教えてくれるからそれを見てベッド高さを手動調整するとか…

この機種のオートレベリングは、ヘッドに非接触式の近接センサーを装着し、9箇所でベッド高さを測定し傾きを求める。
そのデータを元にヘッドのXY位置に合わせてZ軸を駆動し、造形中常にノズルとベッドの距離が一定となるように調整してくれる。
一連の測定動作はスライサーソフトに特定のGコードを設定しておくことで、造形ごとに自動でやってくれるようになり、
ノズルとベッドのクリアランス調整、ベッドの水平調整がとても楽になる。

少し前は物理スイッチを使ったオートレベリングが主流だったようだ。物理スイッチはレベリング時はノズルより下に、造形時はノズルより上にないといけなかったので、サーボモーターを使って動かしたり、半分手動だったりで、あまりスマートではなかった。
また、物理スイッチだと、ベッド上のテープは全面に貼っていないと誤差になったが、近接センサーは金属にしか反応しないので、テープは造形物の下だけでもOK。
どうみても近接センサーの方が洗練されている感じがするが、昔から近接センサーはあっただろうから、何か採用しなかった理由(精度とか、金属のベッドがイヤとか)があるのかも知れない。




アップグレードの仕方
英語のドキュメントとビデオがあるのだが、そもそもの仕組みを知らないので、私の英語力ではよく分からなかった。そして、何をしてくれる機能なのかも書いていない。
しかし、ポイントはファームウェアの書き換え程度だろう。ざっくりした手順を書いておく。


センサーの取り付け
まず、今まで使っていたZリミットスイッチは取り外す。私は外すのを忘れており、アクリルを折った。
制御基板のZリミットスイッチが付いていたコネクターに近接センサーを取り付ける。

DSC_1059_R.jpg

2016-03-30 (3)_R

近接センサーはベッドから4~5mm程度まで近づくと反応する非接触式のセンサー。
ノズル先端から2~3mmの高さに取り付けて、ノズルがベッドに衝突する前にベッドを検出するようにする。
後で出てくる「Z offset」パラメーターを使って、ベッド検出位置から任意に高さを下げられるので、
ここではヘッドが降りてきた時、ノズルが衝突する前にベッドを検知できればそれでいい。

ドキュメントには改めてXキャリッジの水平、ベッドの水平を調整するようなことが書かれているが、組み立て時に調整したので飛ばした。




ファームウェアのアップデート

これは動画しか説明がなく、スクリーンキャプチャの字が潰れていて読みにい。ちょっと苦戦。

まずは、デバイスマネージャーでプリンターのポート番号を調べておく。
2016-04-02 (1)_R
ポート(COMとLPT)の欄、どうやら「3」らしい。

Repetier-Host のプリンタ設定のCOMポート欄でも分かると思う。
2016-04-02_R.jpg

ファームウェアを書き換えるバッチファイルはコレ
2016-03-30 (21)_R

書き換えのソースとなるファイルはコレ。拡張子無しのファイル名を後で入力する。
2016-03-30 (16)_R

バッチファイルを起動して、
2016-03-30 (17)_R
COMポートの番号(私の場合は3)を入力。
ファイルネームはさっきの”P802NAV19”を入力。

書き換えがスタートして、
2016-03-30 (20)_R
数分でフィニッシュ

本体の表示がP802NAになった。AはオートレベリングのAかな?
DSC_1063_R.jpg




調整

ノズル高さを例の「紙一枚」に調整していく。

本体メニューのPrepear→Autohome を実行すると、ヘッドがベッド中央に移動し、ゆっくり降りてくる。
DSC_1061_R.jpg
もしこの時ノズルがヘッドに当たってしまうようなら、センサー取り付け位置を更に下げる。

ベッドを検出して止まった位置では、ノズルとベッドの隙間は大きすぎるがそれでOK。
Z軸にリミットスイッチを使っていた時は、ノズルが最適高さになった時スイッチを押すようにネジを調整したが、
オートレベリング仕様では近接センサーで停止した位置から、任意の距離分ノズルを下げてから造形を始めるようになるので、ノズルとベッドの間隔は数値で調整できるようになる。

ノズルとベッドの距離が最適になるように、
造形時に停止位置からノズルを何ミリ下げるかを「Z offset」パラメーターで調整していく。

本体パネルで、
Prepear - AutoHome でホームポジション(停止位置)に移動させて、あと何mmくらい下げるか見る。
Control - Motion - Z Offset でZオフセット値を入力。造形に入るときはこの数値(mm)だけヘッドを下げて造形する。
Control - Store memory で値をセーブ
Control - Load memory で値をロード
Prepear - Bed Leveling Test すると、Z Offset分ノズルが下がり、造形時のノズル高さになるので、紙を挟んでみるなりしてノズルの間隔を確認。
Prepear - AutoHome でホームポジションに戻す。

後は、Autohome →BedLevelingTest→ Zoffset値調整 を繰り返してノズルとベッドの間隔を微調整する。
StoreMemoryとLoad memory が毎回必要なのかはよく分からない。




造形ごとにオートレベリングを行うように設定

スライサー(Slic3r)のプリンターセッティング→カスタムGコード→スタートGコードという欄があり、ここに特定のGコードを入力すると印刷前にそれを実行するようにできる。
サンプルのテキストファイルには色々書いていたが、G28(オートホーム)、G29(オートレベリング)を足すだけでいいと思う。
これで、造形前にオートレベリングを実施するGコードを生成してくれるようになる。
2016-03-30 (13)_R

ただ、オートレベリングが終わると、ベッド中央で待機するようになるのでノズルからフィラメントを垂らしたまま造形を開始してしまうようになるのが難点。
これを避ける (垂れたフィラメントをピンセットで取り除く) ためにX軸のみホーム位置(一番左)に戻すようにGコードを書き足したら、オートレベリングの結果が反映されなくなってしまった。どうやら、G29コマンドの後にG28を入れるとオートレベリングがキャンセルされてしまうようだ。
X軸はホームでなく、ベッド外に数値で移動ということで、G29の後に"G1 X -20 F500"というコードも追加した。


オートレベリングが開始されると、ログ表示に測定したベッド高さが表示される。
ベッドの高さ調整もこの数字を見ながら、「M3ネジのピッチは0.5mmだからあと半回転」とかできるかもしれない。
2016-03-30 (27)_R

テストプリントのために適当に水平を崩したベッドでプリント。上の数値を見ても結構斜めになっているのが分かるが、

DSC_1064_R.jpg
オートレベリングのおかげで問題なく定着した。
DSC_1065_R.jpg
指で触ってみるとちょっと薄い部分があったりはするが、アルミベッドの平面性を考えるとこんなものだろう。
ベッドのアルミ板自体、さほど高い平面性とは思わない。板素材の問題ではなく、3点でなく、4点でベッドを支えていると歪が起きたりするのかも。

とりあえず、オートレベリングを導入してから、ベッドを引っ掻くとか、ファーストレイヤーの定着不良は起こらなくなったので精神的にはとても楽。
ベッドへの衝突、引っ掻きの心配がなくなるのは、会社や家庭に置いて複数人で使うという人にもいいかも知れない。

ただ、造形中、常にZ軸が動いているので送りナットのすり減りは早いだろうし、上昇・下降が反転するときに送りナットのガタが影響するかも、とも思う。
オートレベリングを使わなければZ軸は1レイヤごとに回るだけ、大半の時間は停止で済む訳だから、複雑さが増えて不安要素も増える感じはある。

オートレベリング無しの場合、許容範囲内のベッド傾きがあってもラフトをつけるとか、何層か造形するうちに吸収されると思うが、
オートレベリングだと、測定時の誤差が造形物全体に影響するような気もするし、
ベッド水平は手動で調整し、造形時はG28コマンドのみ使用するというようなこともアリかも知れない。




やはり、品質を追求するならオートレベリングは使わず、毎回手動で確認、調整したほうが間違いないという印象。
ファーストレイヤーはオートレベリングを使わずに調整した直後の方が綺麗に決まる感じがする。
オートレベリングを使うようになってからは、潰し気味になることが多く、都度Zoffsetを少しずつ小さく調整していっている現状だ。
逆にノズルが離れすぎて定着不良、オフセットを大きくする。ということは起きておらず、この辺の原因はよく分からない。

しかし、この機能はやっぱり 「楽で安心」 なので私は気に入っている。
ライトなユーザーならデメリットよりメリットの方が大きいと思うし、20ドル程度の差ならある方がいいかな。
リミットスイッチを使った元の使用に戻せるかも試してないし、このまま使っていくつもり。
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3Dプリンター Zonestar P802N 組み立て
- 2016/03/16(Wed) -
3Dプリンター Zonestar P802N の組み立てに関するあれこれ

DSC00440_R.jpg

注文して1週間で到着。228ドル(送込)+後日国内消費税1200円ナリ。
関税はかからなかったのかな?
付属するフィラメント500g×2巻は注文の時に黒色のPLA、ABSを指定した。

DSC00441_R.jpg 
こんな感じで梱包されていた。

ヒーテッドベッド、Xキャリッジ、ヘッド部は組立済み。
ベッドの下のベアリングが付いている板はアルミ仕様。

DSC00444_R.jpg DSC00446_R.jpg

リニアベアリングはあまり滑らかではなかったが、どれも同じ程度なので正常なのかは不明。
後から知ったが、ベアリングに予め塗っているオイルは防錆用なので、グリスに入れ替えたほうがいいらしい。
届くまでにボール部に埃も入っているかも知れないし、後日パーツクリーナーで洗ってからグリスを入れ直した。
一度組み上げてからだと大変なので、パーツクリーナーとグリススプレーは最初に用意しておこう。
どちらもホームセンターで2~300円程度。

DSC00443_R.jpg
入っていたネジはこれだけ。左から、底部フレームの寸切りボルト用。基板を止める用のネジとM3のナット。組み立てで主に使用するキャップボルトM3×10mmと20mm。完成後何本かずつ余った。
ネジの種類が少ないので組立中に迷うことはない。 

DSC00442_R.jpg
同梱されていた工具。
六角棒レンチ2種類、基板の電線コネクターを止める用のマイナスドライバー、ピンセット、ニッパー。
ニッパーは電線の被覆を剥く(2本だけ)のと、インシュロック等を切るのに使用。完成後もフィラメントを切るのに活躍。
ピンセットは組み立てには使わず。

他に必要な工具は、ズン切りのナット(対辺約13.6mm)を回すために小さなモンキーレンチ、プラスドライバー#2、場合によってヤスリ、ナイフ といったところ。どれも100均で買える。

説明書は付属のMicroSDに入っていて、
こんな感じ
説明書1

組み立て済みのパーツもメンテ用に図面がある
説明書2 

配線図
説明書4

あと、3DCGの組み立て動画とか、ベッドのレベル調整のドキュメントとか、詳細なトラブルシューティングとか、
マニュアル類は全部英語だけど、しっかりしていると思う。他の製品では何も用意されてなくて苦戦、みたいな話も聞くし。
ドライバーやファームウェアなどもSDカードに入っている。
で、組み立て後、SDカードはプリンタに刺してオフラインプリントで使う。

サポートのメールアドレスは書いていたが、サポートサイト的な物の案内は見つけられなかった。
商品説明には更新されたドキュメントはサイトで手に入るよ。的なことが書いているので、メールで問い合わせればクラウドのURLを教えてくれたりするのかも知れない。


フレームを構成するアクリルパーツの工作精度は高く、穴の位置がズレているとか、嵌らない、みたいなトラブルは一切無かった。
フレーム部品に色々な部品をくっつけて組み立てていく感じでテンポよく進み、大体6時間くらいで一通り組み上がった。
モーターのコネクターの向きが少し悩んだが、Y軸モーターはコネクタが下向き、Z軸は後ろ向きで良さそうだ。
ヘッド等のこまごました部分が組立済みなのが助かる。最大の心配、部品の欠品が無くて一安心。




アクリルパーツは本当によく出来ており、洗練されたキット という印象を受ける。その反面3Dプリントで作られている部品は追加工が必要となった。

Xキャリッジは、唯一3Dプリントで作られた部品だが、どうも精度が低い。この製品の最大の弱点。
精度というより、寸法を間違えてるような気もする。近いうちにこのパーツの形が変わっていたらそういうことだろう。
あと、なぜ赤色で作ったのかも謎。

○左側Xキャリッジのモーター軸周りに当たる。
DSC_0958_R.jpg
モーターケーシングが軸の周りで淵というか、でっぱりがあるが、そこにキャリッジ側の縁が接触してしまい取り付けられない。
キャリッジを丸ヤスリで削って避けた。

DSC_0954_R.jpg

○右のキャリッジ第一の問題は、X軸のリニアシャフトの穴が小さく通らない。
8mmドリルを通して整形するのがベストと思うが手元に無かったのでヤスリで穴を広げた。

そもそも、この右キャリッジにはX軸シャフトを固定する仕組みがない。
キャリッジがシャフトを掴んでいないと、X軸ベルトのテンションがZ軸のリニアシャフトにかかって撓んでしまう。
キャリッジ(左右の赤パーツ)とそれらをつなぐ2本のリニアシャフト(水平)で、四角形の剛構造になっていないといけないと思うのだが… 
右キャリッジの内側でリニアシャフトを掴むクランプを作れば解消できそう。
あと、ベルトのテンションを調整する仕組みは付いて無い。
DSC_0961_R.jpg


○右キャリッジの第二の問題は、Z軸送りネジとリニアシャフトの間隔が狭い
DSC_0957_R.jpg

Z軸の送りネジとリニアシャフトの間隔は上下フレームの穴の間隔で決まっているが、キャリッジのその間隔が少し狭いようだ。上から通したシャフトが下フレームの穴に入らない。
送りナットの固定を緩めたらなんとか入ったので、とりあえずこれで使うことにするが、そのうちにナットの入っている穴を削るか、新しくキャリッジパーツを印刷するつもり。
3Dプリントの精度ではどうしても誤差が出るだろうし、最初から少し大きめの穴にしておいてくれたらよかったのに、と思う。

他のアクリル製Prusaでも、Xキャリッジに3Dプリントパーツを使うメーカーと、アクリル板で組んだものを使うメーカーに分かれるようだ。アクリル板キャリッジは、リニアベアリングがそれ用のホルダに入ってねじ止めで固定され、ベルトテンショナーも付くものが多いようで、3Dプリント製よりもよさそうな印象を受ける。


ベッドやヘッドのリニアベアリングもあらかじめ組立済みだが、実際のシャフト間隔に合わせるため、全体を組み立てた後で一度緩めて軽くガチャガチャしてから再固定を行った。


電源プラグは日本と同じ仕様。ただ、3ピンだったのでアースピンはペンチで折った。変換コネクタを使っても可。
DSC_1015_R.jpg

このプリンタ自体には「電源スイッチ」がないので、スイッチ付きタップを用意した。
DSC_1016_R.jpg

制御ボードはmelziというタイプらしい。他にRAMPSという種類もあるらしいけど機能的な違いは知らない。
DSC_1012_R.jpg
モーターやセンサーの線はどれもコネクターが付いているので差し込むだけ。ヒーターなど大電流な線はネジ止めが必要だが、はんだ付けが必要な箇所は無かった。
また、コネクターに空きはなく、デュアルエクストルーダー仕様にアップグレードするのは無理なようだ。

結線作業については説明書が薄く、線の取り回しに関する説明が無い。どこに接続するかについては問題無いのだが、どのモーターにどの長さの線を使うか、どこを通すのがスマートなのかは頭を使う。Aliの商品写真を参考にすればよかったが気づかずに何度かやりなおした。
あと、基板周りで線がごちゃごちゃしていると、左Xキャリッジが降りてきた時にZエンドストップのネジが引掛けるので注意。
邪魔な線は基板下を潜らせたが、よく見るとフレームにケーブル固定用のインシュロック用穴が開いていた。

オートレベリング用の近接センサーを使用するときは既存のZ軸リミットスイッチと差し替えて使う。
まずは標準のリミットスイッチを使うことにして、よりベーシックな構成で印刷できるようになってからアップグレードする予定。

USBケーブルは線を引っ掛けると一発でコネクタが剥がれそうだったのでインシュロックで固定。
DSC_1045_R.jpg

さて、5~6時間ほどで組み立て終わって電源を刺したが液晶画面には何も表示されない。
ファームウェアをインストールしないといけないのかと思ったが、説明書にはそういう記述はなさそう。
フローリング床で組み立てしていたので腰や膝が痛いし、一日目はここまで。


翌日、付属のスパイラルチューブでケーブルを整理しながら3時間ほど悩んだ末、なんとか起動。
液晶画面裏のコネクターの向きを間違えていたらしい。

このようにケーブルが上向きに出るのが正しい向き。説明書に記述もないし、疑わず下向きに刺していた。
追記:コネクタの向きは赤色線の向きで判断したほうがよさそうだ。赤線がLCD側は左、基板側は上、になるように刺そう。
逆差ししても壊れないようなので、起動しないときは一度試してみてほしい。
後で気づくがトラブルシューティングの最初にちゃんと書いていた。
DSC_1014_R.jpg

ファームウェアのインストールの部分は購入前に検索してもarduinoとか出てきてよく分からなかったので、一番心配な部分だったがインストール済みで一安心。
PCとの接続も特に苦労はなく、Repetier-Hostの設定画面で仕様諸元を入力したら組み立ては完了。
Arduinoや電子工作的なスキル、道具は全く必要なかった。


ネジ数本、寸切りナット1つ、モーターのケーブルが1本余った。
あと、サーミスタは予備が1本付いていた。(サーミスタを使用する部分は全て組立済みなので入れ間違いではない) 
初期不良が多いパーツなのかも知れない。



本当はデバッグモードにして、各リミットスイッチやヒーターが正常に機能するか確認する工程があったのだが、気付かずにスキップして造形に進んでしまった。

ベッドとノズルの間隔の調整で苦戦しながら、サンプルで付いていたGコードでテスト印刷。

途中でフィラメントが送られずエクストルーダーがコンコン言い出したけど、なんやかんやしていると収まって原因不明だったり、
プーリーやカップリングのイモネジが軸の平たい部分を捉えてなくて緩んだりしたが、
思ったよりはトラブルはなく、何度目かのチャレンジで完走。

 テスト用についてきたGコードの 40mmCube
ファーストプリントとしては文句無しの出来。

DSC_1032_R.jpg

DSC_1031_R.jpg


安物デジタルノギスで測ってみたら、40mmのキューブで誤差は各辺-0.2mm程度に収まっていた。
DSC_1028_R.jpg

DSC_1029_R.jpg


特に内部のハニカム構造を造形する動きの速度と精密さは見ていて怖くなるほど。
DSC_1041_R.jpg

オープンソースな3Dプリンタは「自己増殖する機械」という表現があるが、本当にスカイネット的なイメージが浮かぶ。

上面が埋め切れていないとか色々あるけど、その辺りは自分でスライスするようになったら調整できると思う。
そもそも、表面の綺麗さはあまり求めていないので、十分満足な仕上がり。


あと、動くようになってから気づいた残念ポイントは、フレーム構造がX軸方向の揺れに弱いこと。手で押しても結構たわむ。
この機種はフロントフレームが正方形の板をくり抜いた「□」の形ではないため、ヘッド移動の力で平行四辺形に変形しやすい。
造形物の背が高く、ヘッド位置が高くなるとより揺れるだろうし、ダイレクトエクストルーダーでヘッドが重いからなおのこと。
他社のPrusaでは正方形のフレームを使っているものもあるし、オリジナルのデザインも多分そうだと思う。
この辺りはコストとの兼ね合いだろうが、もったいないと思うポイント。




まとめ

・思っていたよりずっと簡単に完成したし、思っていたより簡単な構造だった。
・難点はフレーム構造とXキャリッジ
・この価格でこの品質なら文句はない。
・基本ベタ褒めだが、中国通販なので各種リスクは自己責任で。



送料込230ドルで買って、1~2日で組み上がり、造形までいけた。
自作キットというのは、まともな物を造形できるまでに相当な試行錯誤が必要と思っていたので、このキットの完成度は十分に期待を超えた物だった。イメージしていたよりずっと洗練されている。

システックのキットとかCUBIS1.5とかも考えてたけど6万円~だったので、元を取れると思えず踏み切れなかった。
6万は出せないけど3万円なら、という人は多いと思う。精度とかほどほどでいいから、もっと安くならないかなぁ。と思っていた人にこのキットはオススメ。オートレベリング無しモデルなら200ドル強から買える。
2万5千円でこのクオリティのキットが買えるなんて。もっと早く教えて欲しかった。 ということで今回、記事にしてみた。

イマイチな部分も幾つかあるが、価格を考えれば文句はない。
フレーム構造などから、造形品質で超えられない壁はあると思うが、そもそもクォリティを追い求める人は最安モデルに手を出すことはないだろう。
ちなみに、私はまだ「スライスの設定いろいろあって難しいなぁ」のレベルなので、ハード面の限界は感じていない。

この機種は、Flexフィラメント対応、ヒーテッドベッド、造形物ファン、オートレベリングなど、最安クラスのくせに全部付きでコストパフォーマンスが高い。ドキュメントもしっかりしている。製作難易度はPCを自作する位だろうか。
造形品質に過度な期待をしなければ十分使えるキットだと思う。

今後Prusa i3キットの日本語レポートが増えたら、一気に3Dプリンターユーザーの裾野が広がると思う。
次回はオートレベルの有効化について書きたい。




追記:Youtubeで同機種の組み立て動画を発見。
とてもよくできたビデオで、これを見れば組み立て工程がどんな感じかまる分かり。




Part2の方は字幕付きなので自動翻訳で何となく分かる。

これを見ているとLCDケーブルの向きは「線の出る向き」で判断してはダメそうだ。本文も修正しておく。
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3Dプリンタ買ってみた (Zonestar P802N)
- 2016/03/16(Wed) -
1年ほど前から3Dプリンターが面白そうと思っていたが、まだまだ高いと思って様子を見ていた。
キットにしても完成品にしても、やっぱり5~6万円程度になってしまう。
また、安めな完成品だとPLAのみ対応とか、専用フィラメントのみ使用可とかで色々制約があったり、
ネットでの評価がすこぶる悪かったり、評価が全然なかったり。
「3Dプリンター入門にはこれだ!」という定番が見当たらない状態だった。

そこに、「AliExpressなどで激安中華キットなら3万程度で買える」との情報。
中国の通販ということで、部品が足りないとか、加工精度が低くて追加工が必要だったりすることもあるようだが、
価格があまりに安いので、このくらいなら組み立ての過程も「試行錯誤する趣味」としてまぁいいかと思えた。

Aliを探検していると、結構種類がある。
デルタ型のK800、XY直交型のPrusa i3あたりが200ドル~ということで、候補に上がった。
どの製品も基本的な形はreprapというオープンソースプロジェクトをベースにしており大体同じ。お店やモデルによってフレームの形、材質、フィラメント送りの形式、などが違い、ヒーテッドベッドの有無、オートレベリングの有無などでも価格が変わるようだ。
この辺りの3Dプリンターの選び方もいずれ書きたいと思う。
また、デルタは日本語での製作報告もそこそこあるが、Prusaはまだ少ない。(とはいえこの年末あたりから一気に増えた感じはする)


結局買ったのはZONESTAR P802N
P802.jpg

購入時は送料込228ドル。ある程度販売数が出ているモデル、評価の高いお店の中では、Prusa i3の最安だった。
1ドル120円弱、購入後の国内消費税の請求は1200円だったので、3万円で十分収まった。
注文してから一週間で到着。配送はFEDEX。

届くまでは「ほんとに完成するのかな?」というくらい分からない事だらけだったが、思っていたより簡単に完成して動作にも満足しているので、組み立てレビューとか書いておこうと思う。



このモデルを選んだポイントとか良さそうな点

アクリルフレームのPrusa i3の最安な価格帯は200ドルちょいのようだ。
幾つかの店が同じようなデザイン、価格で出しているが、よく見るとフレームもちょっとずつ違う。
ダイレクトエクストルーダーが希望。そして出荷数やお店の評価で絞るとあまり選択肢はない。
このモデルは価格の割にオートレベルなど全部入りで、コストパフォーマンスは高そうだ。
特にオートレベル有りというのは、この価格帯では他に見つけられなかったし、商品説明もしっかりしている感じ。

・ダイレクトエクストルーダー
 フレキシブルフィラメント(ゴム位の柔らかい素材)に対応する。ゴムキャップ、ゴム脚とかも作りたいので外せない点。
ボーデン式でもエクストルーダーの種類によっては可能なようだが、そういう機種は高い。あと、チューブ内の遊びがどうしても不利になるらしい。Prusaでもボーデン式を採用するモデルもある。デルタの場合は全てボーデン。
今回はデルタ型はやめておこうと思う。

・ヒーテッドベッドあり
 Prusa i3にはだいたい付いている。デルタの場合は付いてない場合も。
安い機種を探していると200ドルを切るデルタが目につくが、そういう場合は付いてない場合が多い。
無いとABSという素材が使えないので大きな制約になる。

・オートレベリング対応
 予めベッドの傾きを何箇所かで測定し、造形中もノズルとベッドの距離が一定になるようにZ軸を駆動する機能。
ベッドの水平調整が楽になる(はず)。 購入時はどういう機能かもよく知らなかったが、ベッドの調整はとても大事らしいので対応する方を選んでみた。付いてない機種なら更に20ドル程度安くなるが、その程度なら一度試してみたいと思う。
ちなみに、対応といっても最初から有効になっている訳ではなく、「標準モデルに加えてセンサーも同梱するから、取り付けて、ファームウェアをそれ用の物に書き換えてね」ということで、組み上げた後で一手間必要。標準のZ軸リミットスイッチも入っているので、オートレベリングを使わないことも可能。

・造形物冷却用ファンあり
 ノズルから出たフィラメントを素早く冷却することで造形品質を上げることができる。
スライスの際の設定で造形中に回転数を変化させることができるとか、なかなかインテリジェント。
これも付いている機種、無い機種があるようだ。
ダイレクトエクストルーダーな機種はだいたい付いている気がする。ボーデンでは付いてない機種も見かけた。

・フィラメントスタンド付属
 フィラメントリールのスタンド。 小さなことだが、使い始めてから「うん、やっぱり要るよね」と思った。

・フィラメント500g×2巻付き
 注文時に備考欄で指定すればPLA、ABS、色を選べる。




他にも買ってから分かった、いい点や良くない点は次回。
組立中はあんまり写真撮ってないけど、Prusa i3のレビューはまだ少ないので、購入を検討している人の役に立てるように詳しめに書きたいと思う。
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すいません…
- 2011/12/30(Fri) -
先日書いたNodalninjaのセッティングで垂直アームが写らないようにする件は間違いでした。

「解けた!」と思ったものの、さっぱり再現しません。トホホ…

今は、Nodalninjaのローテーターがカメラの重さに負けて、
レンズ光軸がちょっと垂直アーム側に傾いているからアームが写るのかな?
ちょい外側に向けられたら…

などと考えていますが、なかなかうまくいきません。
ま、正月にのんびり検証してまた書き込みます。
ごめんなさい。
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ノーダルポイントの測り方
- 2011/12/26(Mon) -
ノーダルポイントの測り方

以前の記事で魚眼レンズのノーダルポイントのシフトについて触れました。
光はレンズへの入射角度が変わると、レンズ内で収束する節点「ノーダルポイント」の位置も前後に変化します。
(これは「レンズのノーダルポイント」とは違うような気もしますが、ここではとりあえずそう呼びます)
故にパノラマステッチでは、どの入射角度でのノーダルポイントをアーム軸に合わせるかが大切になってきます。
しかし、どの角度の時、どの位ノーダルポイントが動くものなのでしょうか?
魚眼レンズの焦点距離によって変わるのか? レンズ構成によっても変わるのか? 
まぁ何ミリ動くかというのはレンズの大きさには左右されそうですが…
正直私もよく分かりません。これは実測してみるより他にないでしょう。

今回は、どの角度の時にどこにノーダルポイントがあるのか測る方法と、前回の記事の10-17魚眼ズームのNPP位置を測った方法。について。

以前のエントリーで「5円玉でNPPを探す方法」を書きました。
アレの応用でやってみましょう。

以前紹介した「5円玉でNPPを探す方法」は簡単に説明すると、
1、ファインダー中央で遠くの目印と5円玉が重なるようにセットする。
2、任意の角度まで垂直アームを動かし、レンズへの入射角度を変える。
3、ファインダー内で目印と5円玉の位置がズレるので、そのズレが無くなる位置にカメラを前後させる。
というものでした。

ここで、アームを動かす角度を5°刻みとか、10°刻みでちょっとずつ動かしては、カメラ前後位置を調整、アームに印刷されているカメラ前後位置の目盛を読む。を繰り返せば各入射角度のノーダルポイントの移動量が分かり、グラフが書けます。
このグラフの形が上向きに振った時と下向きに振った時で対称になってなかったらレンズ光軸がアームの軸に乗ってない(アームに対してカメラが斜めになっている)ということなので調整してやり直し。

もしレンズに対する絶対的な位置が知りたければ、垂直アームの軸中心に画鋲的な物でも貼り付けておけば、どこがノーダルポイントなのか指し示してくれます。

私もE-PL2に変えてから斜めにセットしなくてはならなくなり、セッティングが煩わしくなったので、レンズのNPP位置にあらかじめ印をつけておいて、それを画鋲先端に合わせる。みたいなスタイルにしようかな~。出先でのセッティングズレの確認に便利かも? と、思ったりしているのですが、まだ実践はしてません。
(鏡胴とアームのスキマがケーブルレリーズの収納場所なんで、どっちを取るかちょっと悩みます)




で、前回の記事の「10mm用のセッティングのまま17mmにズームしてを使えるか」の確認はこんな感じ。

10mmで45°のNPPにカメラをセッティング。
そこから17mmにズームアップして、上下にアームを振ってみました。
17mmの水平視野角いっぱいまで振ってみましたが、目印と5円玉の重なりは全く変化なし。

グラフも書こうかと思っていたのですが、必要無さそうなのでやめました。
あまり検証に時間を使ってないので絶対の自信という訳ではないのですが、動いたとしても1mm無い印象だったので、まぁ無視しても構わなそうです。たいてい、機材を運搬してるだけでそれ以上にズレますしね。
前玉の位置は10mmから17mmで2~3mmほど違うのですが、10mmは45°でノーダルポイントを出しているので、入射角度によるシフトで17mmよりちょっと前にズレて相殺されているのかもしれません。
あと、17mmだとアームを動かす角度が小さいのでNPPが軸からズレていても影響が見えにくいということもありそうです。

キャノンも魚眼ズームを出しましたし、各焦点距離のノーダルポイント変化なんて調べてみると新しい発見があるかも知れません。

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